クラクフ旧市街で600年以上の時の流れを感じられる場所
1364年にカシミール3世によって創立されたポーランド最古の大学である、ヤギェウォ大学(The Jagiellonian University)。クラクフの中心部にあり、現在も運営されている世界最古の大学のひとつです。
コレギウム・マイウスとは、14世紀に建てられたヤギェウォ大学最古の建物です。現在のヤギェウォ大学に隣接しており、見学することができます。
日本最古の大学は足利学校と言われ、設立はおおよそ1430年頃。現存する大学では、1858年設立の慶応義塾大学。歴史の違いは一目瞭然です。
ヤギェウォ大学の卒業生には、あの地動説を提唱した、ニコラウス・コペルニクスがいます。ここで学んでいたかと思うと、なんだか夢がありますよね。
どこを見ても美しいクラクフ旧市街。主人は、この日、ヤギェウォ大学で朝から夕方まで仕事。しかも、翌日からお天気が下り坂の予報。せめて写真で見れるように、私は肉眼で見るよりもファインダーをのぞいている時間の方が長かった気がします。また、綾香さんの説明を一生懸命記憶しながら、街並みを楽しみます。
クラクフにある全ての教会を見たわけではありませんが、1098年に建てられた聖アンドリュース教会に魅力を感じました。ロマネスク建築の特徴的な、堅牢で重厚な雰囲気。窓は小さく外界と隔てられ、神聖な雰囲気が際立ちます。
一方、お隣にある聖ペテロ聖パウロ教会。正面ファサードは、とても豪華なバロック様式。けど、ちょっと横から見ると、あら?雰囲気が違う…。諸説あるようですが、建設途中で資金が枯渇し、側面や後部のデザインには、ロマネスク様式やルネサンス様式が採用されたとか。
この通りに立つと、ロマネスク〜ルネサンス〜バロックと、600年以上の時代差がある建築様式を一度に見ることができます。とても不思議な感覚になりました。
旅行記というと、普通は食べ物やお土産物がメインなのかもしれませんが、私の場合、日没までは撮影が優先。レストランに入る時間が惜しいのです。そして、食事の時は、食べることが優先となり撮り忘れます。笑
次は、いよいよクラクフ旧市街のハイライト。ヴァヴェル城・ヴァヴェル大聖堂です。
続く
【クラクフ旅行記】