2023-10-31

着付けのお稽古を通して変化した意識

「京風きつけ教室」主宰 今井 茜先生

0(ゼロ)からはじめた着付け

約2年弱の短い海外生活の中で「KIMONO」について聞かれることのなんと多かったことか。そして、満足なことを答えられないもどかしさ…。日本の伝統衣装なのに、知識どころか自分で着ることさえもできない。

この苦い思い出が、私が着付けを習うきっかけとなりました。特に、お茶やお花のお稽古をしていたわけでもなく、着物を着る目的はなかったのです。ただ、「せめて、着れるようになりたい。」今思えば、この行き当たりばったりな理由は、苦笑いでしかないのですが…。

兼ねてより愛読していた、コモンるみさん(以下、るみさん)のブログ「だれも書かない★ニューヨーク1%未満★」。そこで、時折紹介されていた、当時NY在住だった今井茜先生。(以下、茜先生)写真からも伝わる別格のオーラに、一目見たら忘れることはありません。まさに、雑誌の中の憧れの人。

今春の「都をどりツアー」にて

そして、2014年の今頃でしょうか。るみさんのブログで、茜先生が東京で着付け教室を開講されるとの情報!憧れの人から直々に着付けを習えるなんて!と、このチャンスを逃してはならぬと、鼻息荒く問い合わせたのを覚えています。

憧れの今井茜先生 主宰「京風きつけ教室」でお稽古をはじめられたものの、当時着物すら持っていなかった私。。事前の心構えや準備が全く足りていなかったと、今さら猛省。それでも何度もお稽古を重ねていただいたことで、着物への興味はどんどん膨らみ、私なりに着物を愉しめる人生になりました。ひとえに、覚えの悪い私にも丁寧にご指導くださった茜先生のおかげです。

先日、ご一緒させていただいた方が撮ってくださった私の後ろ姿。(お目汚しをお許しください)背中心がズレている事に気づき…すぐさまポイントレッスンを予約。笑 ズレた原因を一瞬でご指導頂きました。できているつもりができていなかったのです。(あーお恥ずかしい)

お稽古では、着付け手順などはもちろんのこと、着物にまつわるありとあらゆるお話が聞けます。毎回学びがあり楽しいひとときです。また、先生の所作を拝見するだけでも勉強になります。

お教室に通い始めたことで気づけば、当初の「せめて、着れるようになりたい。」から、「(先生のような)美しい着姿になりたい。」と意識までジャンプアップしていたことは、自分でも驚きでした。

比較対象となる他のお教室を調べることもなく、何の迷いもなしにお教室の扉を叩いた私。お会いしたことはないのだけれど、
「この先生(茜先生)に習いたい。」
「るみさんがおすすめするなら間違いない。」
と、理屈では説明しきれない揺るぎない信頼があったからこそ決断できたのだと思います。本当にあの時勇気を出してよかった。

自分の勇気を褒めつつも、当時の自分に、
「教えていただく心構えと準備をしていきなさい!」「お稽古し続けないと忘れちゃうのよ!」
「(着れるようになって)どうなりたいのか、イメージを持って!」と、冷静にアドバイスしたいです。

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HP 京風きつけ教室
京風きつけ教室 @kyofu.kitsuke
今井茜 @akaneimai

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